内容
田舎でマッチングアプリを使ったところマッチした女性とデートに行くことになった。しかしその女性は自分の友達数名ともマッチングをしており、彼らの不甲斐なさを彼女から聞いてしまうコント。
登場人物
男性・女性
準備するもの
- 机 × 1
- 椅子 × 2
本文
男性「へえ〜、ちなみに高校どこだったんですか?」
女性「〇〇高です。」
男性「え?そうなんですか?同じだ。」
女性「本当ですか?今まで会った人達、全員シオ高出身の人なんですよ。」
男性「結構使ってるんですね。ちなみに名前って・・・」
女性「えーと、健太・・・祐希・・・浩司(こうじ)・・・あと智大(ともひろ)です。」
男性「あ、全員友達です。」
女性「え、本当ですか?」
男性「てか、全員登録してたんだ。どこか遊びに行ったりしたんですか?」
女性「うーん、イオンモールとか・・・」
男性「高校生のデートじゃないですか。」
女性「楽しいじゃないですか!イオンモール!」
男性「あの場所をデートとして使っていいのは高校生までですよ。」
女性「ちなみに全員、最初にイオンモールを提案してきました。」
男性「あそこしか遊び場がないですからね。」
女性「あと、全員服装がZARAでした。」
男性「選択肢が普段おしゃれしてない田舎者なんだよなあ。」
女性「あのZARAのジャケットって流行ってるんですか?全員それ着てたんですけど・・・。」
男性「きっと彼らは最大限の勇気を振り絞って着たんだと思いますよ。」
女性「へーそうなんですね。でもみんなちゃんと車持ってるんです。」
男性「あいつら車持ってたんだ。ちなみに車種なんでした?」
女性「えっと・・・ラパンとかタントでしたかね?」
男性「お母さんから借りた車ですよ。それ、なんだよ。情けないな。」
女性「でもデートした後、夜に・・・」
男性「あー、なるほど。」
女性「実家に連れて行こうとするんですよ。」
男性「俺の友達全員独り立ちしてないのかよ。」
女性「いきなり親に挨拶とか、、、突然すぎませんか?」
男性「目的は違うと思いますよ。」
女性「え?」
男性「いえ、こっちの話です。てかマッチする範囲がすごく狭くないですか?」
女性「そうなんですよね・・・あ、マッチする範囲設定が、5kmになってました。」
男性「ここら辺じゃその範囲に高校1つしかないんだから、当たり前ですよ。」
女性「しかも、他のマッチングアプリも使ってるんですけど・・・同じ人しかマッチしなくて。」
男性「田舎だから仕方ないですよ。あなたもですけど、どんだけ登録してるんですか。」
女性「もうマッチングアプリ消します。」
男性「次はどうするんですか?」
女性「今度は街コンに参加しようと思います。」
男性「田舎なんで顔見知りしか集まらないですよ。」
END